今週末はいよいよ11月に突入。三連休を控えた今、東日本をはじめ、西日本でも紅葉の見頃を迎え始めている。今回は今週末(11月2日~4日)に美しい光景を楽しめそうな全国の紅葉スポットをピックアップして紹介する。
※各スポットの見頃は2024年10月30日時点の情報です。最新の情報は公式サイト等をご確認ください。
※そのほかの内容は取材時点の情報です。また、写真は2023年以前のものです。
【北海道】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな名所
■【北海道】香雪園(見晴公園内) / 道内唯一の国指定文化財庭園
色づき状況:色づき始め(※2024年10月30日現在)
見晴公園内にある香雪園は、「旧岩船氏庭園」として道内唯一の国指定文化財庭園となっている。園内には約150種類の樹木が植えられ、四季折々の自然が楽しめる。明治・大正時代に建てられた個性豊かな古建築も見どころのひとつだ。緑のセンターには、植物や鳥に関する図書が置いてあり、来園者がゆっくり楽しめるよう休憩スペースを設けている。また、数寄屋風書院造の園亭も無料で見学できる。例年、10月中旬頃からヤマモミジやイロハモミジ、イタヤカエデ、イチョウ、カラマツなどが色づき始め、10月下旬から11月上旬頃が紅葉の見頃となる。
■【北海道】鳥崎八景 / 鳥崎川によって生み出された渓谷美
色づき状況:今見頃(※2024年10月30日現在)
国道5号線から鳥崎川に沿って自然豊かな山間部へ向かうと、眼前に美しい渓谷が広がる。河口から約4〜12キロメートルにわたる原生林の中には、8つの景勝ポイントが点在している。「屏風崖」は高さ約100メートルの断崖が続く壮大な景観が特徴で、「獅子狭間」は獅子の頭のような形をした奇岩を見ることができる。新緑や万緑の時期には緑に包まれた渓谷の美しさが際立つが、紅葉の時期になるとその景色は一変し、渓谷全体が赤や黄色に染まり、訪れる人々に鮮やかな姿を披露する。
【東北】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな名所
■【東北・秋田県】田沢湖 / 息をのむほど美しい、紅葉した山々と田沢湖のコラボ
色づき状況:今見頃(※2024年10月30日現在)
秋田県にある豊かな自然に囲まれた田沢湖は、水深423.4メートルと日本一の深さを誇る周囲約20キロメートルのほぼ円形の湖だ。「田沢湖ブルー」とも言われる瑠璃色の湖面が特徴で、天気や季節でその美しさは変わり、一期一会の景色に出合うことができる。秋には瑠璃色の湖面がより一層深みを増して、紅葉した山々と田沢湖のコラボは息をのむほどの美しい光景が広がる。レジャースポットも充実しており、キャンプやサイクリングのほか、サップやカヌーなども田沢湖では体験することができる。
■【東北・岩手県】猊鼻渓 / 2キロメートルの舟下りをしながら紅葉を楽しむ
色づき状況:今見頃(※2024年10月30日現在)
約100メートルの石灰岩の断崖や絶壁に囲まれた渓谷。四季折々の表情が美しく、秋には白い岩肌に紅葉した木々がよく映える。渓谷を流れる川では2キロメートルの舟下りを楽しむことができ、赤や黄色に色づくモミジが映し出された水面の上を下ると、全方向から紅葉の絶景が目に飛び込んでくる。大正14年に国の史蹟名勝天然記念物、名勝指定岩手県内第1号に指定され、日本百景の1つとしても知られている。10月下旬から紅葉の見頃を迎える。
■【東北・宮城県】鳴子峡 / 断崖絶壁の上から見るV字峡谷の紅葉