11月となり、朝晩の空気もすっかり秋のものになってきた今。各地で続々と紅葉の見頃を迎え、西日本でも本格的に紅葉を楽しめるところが増えてきた。今回は今週末(11月9日~10日)に美しい光景を楽しめそうな全国の紅葉スポットをピックアップして紹介する。
※各スポットの見頃は2024年11月6日時点の情報です。最新の情報は公式サイト等をご確認ください。
※そのほかの内容は取材時点の情報です。また、写真は2023年以前のものです。
【東北】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな名所
■【東北・青森県】中野もみじ山 / 滝と渓流がつくる鮮やかな世界
色づき状況:今見頃(※2024年11月6日現在)
青森県下有数の紅葉の名所。1803年、弘前藩主の津軽寧親公が京都から百余種の楓苗を取り寄せ移植して以来、モミジの名所として親しまれている。樹齢100年を超えるモミジが約130本もみられる歴史あるスポットだ。林の中には中野神社、不動舘城跡があり、津軽三不動尊のひとつがまつられていることでも有名。例年、10月中旬頃から色づき始め、10月下旬から11月上旬頃にかけてが紅葉の見頃となる。また、2024年10月26日(土)~11月10日(日)は臨時観光案内所が開設される(夜間の案内は11月4日(振休)まで)。
■【東北・秋田県】角館 / 黒板塀の町並みに映える美しい紅葉
色づき状況:色づき始め(※2024年11月6日現在)
角館は、秋田藩の支藩、佐竹北家の城下町として栄えた町。400年以上の歴史を誇り、武家屋敷が保存され当時の面影をとどめている。春の桜が有名だが、秋の紅葉も目を見張るほど素晴らしい。例年、10月下旬から11月中旬にかけて、カエデ、イチョウが赤や黄色に色づく。黒板塀が続く道に紅葉が舞い、幻想的な世界にまぎれ込んだような感覚を味わえる。
■【東北・岩手県】厳美渓 / 川岸の景色が随一の名勝天然記念物
色づき状況:今見頃(※2024年11月6日現在)
古都・平泉にも近く、一関市の主要観光地の一つである厳美渓。川底にできた甌穴は大変珍しく、国の名勝天然記念物にも指定されている。他にも奇岩、怪岩、深淵、甌穴、滝など、約2キロメートルにわたって続くスポットはどれも迫力満点だ。長い年月をかけて磨かれた岩肌とエメラルドグリーンの水流、そして四季折々の美しい景色は見もの。秋は紅葉が見どころで、10月中旬からモミジが鮮やかに色づき、渓流の滝とのコントラストを楽しめる。
■【東北・宮城県】秋保大滝 / 豪快な瀑布と紅葉の風景が美しい
色づき状況:今見頃(※2024年11月6日現在)
山形県山寺の奥の院といわれる「秋保大滝不動尊」の裏手にある秋保大滝。幅6メートル、高さ55メートルの滝の姿は豪快で、県内屈指の名瀑として知られている。滝の周囲はモミジやカエデ、ナラなどの樹木に覆われて、岩場と絶妙なコントラストを描く。紅葉時期の錦秋はことのほか鮮やかで、仙台周辺の紅葉の名所として知られている。滝壺まで行って、迫力満点の滝の水飛沫を間近で見ることもできる。ただし滑りやすく、急な階段もあるため、歩きやすい服装と靴で行くのがおすすめ。
■【東北・宮城県】宮城県 松島離宮 / 歴史薫る十角三重塔と紅葉に包まれる、松島を映す庭園の絶景
色づき状況:色づき始め(※2024年11月6日現在)
2023年「JAPAN TRAVEL AWARDS」感動地に認定された宮城県松島離宮。松島離宮庭園やその先に広がる山々に植えられた、日本古来のイロハモミジ・ヤマモミジ計100本が彩りを添えて、宮城県松島離宮全体が紅く彩られており、その象徴でもある日本唯一の十角三重塔と真紅の紅葉が、特別に設置されたライトアップで幻想的に照らされている。また、照明学会から照明普及賞を受賞した庭園の水面にリフレクションするライトアップは幻想的な光景を創り出し、秋夜を特別なひとときとしてお迎えしている。