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一年を通してさまざまなレースが全国各地で開催される競馬。近年はスマホゲームやアニメの影響で若い世代でも競馬に興味を持つ人が多くなっている。騎手や調教師はテレビなどのメディアで取り上げられることが多いが、競走馬を各地に運送するドライバーがいることはあまり知られていないのではないだろうか。


競走馬たちは普段から競馬場やその近辺にいるわけではない。北海道をはじめ各地で飼育された競走馬は、レースの前になるとトレーニング・センターへ移動しレースに備える。


こうした競走馬の移動には専用の運送業者が存在している。一般的にあまり知られていないであろう競走馬の運送について、大江運送株式会社代表取締役の白川典人さんに話を聞いた。


 北海道から茨城や滋賀などのトレーニング・センターへ輸送する。その距離はなんと1500キロメートルにも及ぶ


競走馬のストレスを和らげる「ワンクッション輸送」とは


1969年の創業から競走馬の運送を行っている大江運送。有馬記念をはじめとしたG1レースや地方のG2、G3といったレースに参加するために競走馬たちは普段飼育されている牧場などからトレーニング・センターへと移動し、体調やメンタルを調整する。大江運送ではこうしたトレーニング・センターへの輸送を北海道から茨城県や滋賀県へ行っている。その走行距離は茨城県までで約1000キロメートル、滋賀県までは約1500キロメートルにのぼる。まさに、競走馬を支える縁の下の力持ちともいえるだろう。


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