冷たいアイスと柔らかなおもちの絶妙な組み合わせで愛され続ける「雪見だいふく」。その誕生は、「秋冬に楽しめるアイスを作りたい」というひとつの願いから始まった。
1981年の誕生から40年以上にわたる進化の中で、「雪見だいふく」は伝統と革新を織り交ぜながら日々成長しており、おいしさの追求は2024年現在でも進行中だ。
今回は、株式会社ロッテ マーケティング本部 第一ブランド戦略部 アイス企画課の中田朱郁さんに、「雪見だいふく」の誕生秘話や味わいへのこだわり、そして累計60種類以上にもわたる商品の展開について話を聞いた。
はじまりは「わたぼうし」?「雪見だいふく」誕生秘話
「雪見だいふく」はバニラのアイスをふっくらやわらかいおもちで包んだ冷菓で、もちもちの食感とアイスのコクの組み合わせが人気のロングセラー商品だ。開発のきっかけとなったのは、「秋冬に食べてもおいしいアイスを作りたい」という、当時の開発者の想いだった。
「『雪見だいふく』の発売年である1981年ごろは、冷夏の影響でアイスが売れずに市場が落ち込んでいました。アイスメーカーとして後発組だったロッテは、アイス市場で勝負をするために、『冬に食べる』アイスを開発することにしました」