12月になっても、天候などの影響でまだまだ紅葉シーズンが続く今年。関東・関西などの都市部に近い紅葉は今の時期が本番という名所も多い。今回は今週末(12月7日(土)・8日(日))、美しい光景を楽しめそうな全国の紅葉スポットをピックアップして紹介する。
※各スポットの見頃は2024年12月4日時点の情報です。最新の情報は公式サイト等をご確認ください。
※そのほかの内容は取材時点の情報です。また、写真は2023年以前のものです。
【関東】今見頃・まもなく見頃を迎えそうな名所
■【関東・群馬県】少林山達磨寺 / 赤や黄色の木々に囲まれた境内をゆっくり散策
色づき状況:今見頃(※2024年12月4日現在)
1697年(元禄10年)、中国の渡来僧の心越禅師が開山した縁起だるま発祥の禅寺。前橋城の裏鬼門を守る寺として開創し、北斗星を祀る方位除けの寺としても有名。広さ約5万6000平方メートルの境内には、例年11月上旬から12月上旬にかけてモミジやイチョウ、ニシキギなどの木々が色づき、訪れた人々は紅葉を眺めながら境内をゆっくり散策できる。赤や黄色に紅葉した木々とだるまをバックに写真を撮るのもおすすめだ。
■【関東・埼玉県】嵐山渓谷 / 燃えるようなモミジの紅葉が清流を染める
色づき状況:今見頃(※2024年12月4日現在)
岩畳と槻川の清流、周囲の木々が織りなす見事な景観の嵐山(らんざん)渓谷。日本最初の林学博士・本多静六博士が当地を訪れた際、京都の嵐山の風景によく似ていると「武蔵国の嵐山(むさしのくにのあらしやま)」と言われたのが町名の由来。見どころは、槻川(つきかわ)を大きな石で渡る「飛び石」周辺と、展望台から与謝野晶子歌碑へ向かう遊歩道。秋には、周囲の木々が華やかに織りなす紅葉と、清流に映る彩りを楽しめる。
■【関東・東京都】六義園 / 歴史ある日本庭園が紅葉で趣深く
色づき状況:今見頃(※2024年12月4日現在)
駒込駅からほど近い六義園(りくぎえん)は、回遊式築山泉水の江戸期を代表する大名庭園。11月下旬の見頃になるとイロハカエデ約400本の他、ドウダンツツジやイチョウなど紅葉する木、計約560本が庭園を鮮やかに彩り、山や池が配された園内のいたる所で紅葉が楽しめる。特に園の西、水香江あたりの紅葉が見事だ。つつじ茶屋や山陰橋は特に画になる。
■【関東・東京都】小石川後楽園 / 水戸徳川家ゆかりの回遊式庭園
色づき状況:今見頃(※2024年12月4日現在)
国の特別史跡、特別名勝に指定されている、都心のオアシスともいえる庭園。もとは水戸徳川家の江戸中屋敷内(明暦の大火後に上屋敷となる)に造られたもので、「海・山・川・田園」を見立てた風景の中に、日本や中国各地の景勝を模した建造物が配されている。秋にはイロハモミジやハゼ、ケヤキ、イチョウなどが紅葉し、丸屋や紅葉林が趣深い景色となる。特に、京都府にある東福寺の通天橋を表現した「通天橋」付近は多くの木々が色づく絶景ポイントだ。
■【関東・東京都】浜離宮恩賜庭園 / 江戸時代から続く由緒ある庭園で味わえる色鮮やかな紅葉
色づき状況:今見頃(※2024年12月4日現在)
国の特別名勝および特別史跡に指定されている都立浜離宮恩賜庭園は、潮入の池や2つの鴨場をもつ江戸時代から続く池泉回遊式庭園。11月中旬から12月上旬にかけて、潮入の池周辺や4つの御茶屋周辺など園内各所でトウカエデやハゼノキ、サクラ、モミジといった約260本の木々の黄葉・紅葉を楽しめる。都会の真ん中にある徳川将軍家ゆかりの庭園で秋の景勝が堪能できる。
■【関東・東京都】大田黒公園 / 樹齢100年超のイチョウが訪れる人を出迎える日本庭園
色づき状況:今見頃(※2024年12月4日現在)
音楽評論家の大田黒元雄氏の屋敷跡地が整備されできた回遊式日本庭園で、大イチョウ27本が作り出す並木道をはじめ、ケヤキ、アカマツ、シイノキなどの巨木が立ち並ぶ。秋にイチョウ並木が一斉に黄色に染まる景色は、圧巻のひと言に尽きる。そのほか、紅葉が見頃を迎える期間は夜間ライトアップが実施され、特別な雰囲気をまとった庭園の散策を楽しめる。