ウォーカープラス

全国各地に展開が進むスーパーマーケットチェーンの「食生活♥♥(ラブラブ)ロピア」は、「同じ商品ならより安く」「同じ価格ならより良いものを」をモットーに、質の良い商品を安価で提供することで人気を集めている。


そんなロピアでは、個人商店のように部門ごとの売り場に屋号が付けられていたり、売り場や店舗ごとに独自の内装デザインが登場していたりと、スーパーマーケットでありながらまるで商店街のような独特の雰囲気が漂っている。また、店舗の運営においても、各部門のチーフが売り場を直接管理して品ぞろえや販売価格を決定する「チーフ経営」や、キャッシュレス決済が広がる中であえて現金支払いを優先する戦略といった、さまざまなユニークな取り組みがなされている。


今回は、ロピアのビジネス戦略や店舗の内装のこだわりなどについて、ロピアを運営するOICグループの担当者に話を聞いてみた。


「ロピア港北 TOKYU S.C.店」で取材を実施!


――各売り場のチーフが主導して販売商品などを決定する「チーフ経営」のアイデアはどのようにして生まれましたか?


「チーフ経営」が明確な経営方針となったのは、スーパーマーケット事業の屋号をロピアとした2011年頃です。ただ、「チーフ経営」の考え方そのものは1970年代、弊社の祖業である精肉店時代から脈々と続いてきたものです。


アイデアのきっかけは、創業者である会長が以前に働いていた店で一生懸命働き、これまでにない業績を上げた際に、給料などで報いてもらえず、むしろ生意気だと解雇を言い渡されてしまった過去にあります。その時の理不尽さを反面教師に、自分が経営する会社では、頑張った人に報いる仕組み作りが進められたことで、現在のような「チーフ経営」の形にたどりつきました。


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