刀剣男士「和泉守兼定」でおなじみの土方歳三の遺品を守るため、土方歳三資料館がクラウドファンディングに挑戦している。その名も「土方歳三つなぐプロジェクト ~遺品修復と複製で未来へ紡ぐ歴史️~」。新選組ファンはもちろん、刀剣乱舞の審神者(さにわ)にとっても見逃せない取り組みだ。
新選組副長の遺品を未来へつなぐ壮大なプロジェクト
東京都日野市にある土方歳三資料館では、池田屋事件で実際に使用された鎖帷子(くさりかたびら)をはじめ、歳三の愛刀・和泉守兼定など貴重な遺品約60点を所蔵している。しかし、個人運営のため、貴重な遺品の維持管理に苦心しているのが現状だ。
とりわけ鎖帷子は、裏地布のほつれや金具のはずれ、サビの進行などにより現在は展示すらできない状態。このままでは貴重な歴史的遺産が失われてしまう危機にひんしている。
そこで立ち上がったのが、このクラウドファンディング。目標金額は3000万円。鎖帷子の修復をはじめ、和泉守兼定の拵・刀身の写し製作、古文書(天然理心流中極位目録)の複製など、貴重な遺品を後世に残すための取り組みが計画されている。