吉田修一さんの渾身作を原作に、李相日監督が放つ映画「国宝」が、第78回カンヌ国際映画祭の監督週間部門に選出された。さらに、主演・吉沢亮さん、共演・横浜流星さん、渡辺謙さんの姿を捉えた圧巻の場面写真が解禁。原作者である吉田さんが「100年に1本の壮大な芸道映画」と認めた作品が、いよいよその全貌を現そうとしている。
才能か血筋かー。二人の若者が挑む歌舞伎の世界
任侠の一門に生まれながら、類まれな美貌を持つ喜久雄(吉沢亮)は、父の死後、上方歌舞伎の名門・花井家の当主・半二郎(渡辺謙)に引き取られる。そこで出会ったのが半二郎の実子・俊介(横浜流星)。正反対の血筋を受け継ぎ、生い立ちも才能も異なる二人は、ライバルとして互いを高め合いながら、芸に青春を捧げていく。
しかし、彼らを取り巻く運命は過酷だった。血筋と才能、歓喜と絶望、信頼と裏切り――激動の時代を生き抜き、もがき苦しむ壮絶な人生の果てに、喜久雄が見出す「国宝」への道とは。観る者すべての魂を震わせる圧巻のクライマックスが待ち受ける。