『ガンダム』シリーズを手がけてきたサンライズと、『エヴァンゲリオン』シリーズで知られるスタジオカラーが初めてタッグを組んだ話題作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』(以下、ジークアクス)。その第3話「クランバトルのマチュ」が、2025年4月22日に放送された。X(旧Twitter)では「ミライさん」「愛媛みかん」といった関連ワードがトレンド入りし、大きな話題を呼んでいた。
ジークアクスが「初代ガンダム」を次世代に繋げる萌芽に
2025年1月17日に劇場版が公開されて以降、ジークアクスは「ガンダム」と馴染みの薄かった層、特に令和世代の若者たちのあいだで意外な波紋を広げている。SNSでは“初代ガンダム”の視聴を始めたという投稿が相次ぎ、1979年刊行の富野由悠季監督による小説版『機動戦士ガンダム』が重版されるなど、シリーズ原点への“原典探訪”の動きが熱を帯びている。
これは単なる懐古ではない。ネットミームや“緑のおじさん”ことシャリア・ブルとシャア・アズナブルの“原典探訪”、そして物語の奥深さに触れて再評価する姿勢、それはまさに“令和的な作品の味わい方”である。ジークアクスを起点とした“過去作視聴”の動きは、ガンダムというIPを次世代に繋げていくための萌芽となるはずだ。
今回は、その現象を象徴する存在として、イラスト投稿をきっかけに初代ガンダムへとハマった令和世代の絵師見習い・たぬきちさんにインタビューを実施。作品に触れるまでの経緯からSNSでの反響、そして“今だからこそ響いた”ファーストの魅力について語ってもらった。