「こんな会社、意外と多いのでは?」――そんな共感を呼ぶ、かっぱ子(@kappacooooo)さんのエッセイ漫画『220人の会社に5年居て160人辞めた話』が注目を集めている。新卒で入社したのは、古い体制が残る中小企業。みなし残業込みの労働環境に、0.1カ月分しか支給されないボーナス、無茶なノルマと理不尽な納期が待ち受けていた。
配属先の企画部では、「一度しか教えない」「仕事は自分で探すもの」というネコ美先輩の指導のもと、雑誌の切り抜きやお茶出しに始まり、400人規模イベントの司会や特許管理、さらにはノコギリで机を作る作業まで幅広い仕事を担当。企画部とは名ばかりの、何でも屋状態だったという。
部署には、バリバリ働くネコ美先輩、温厚だが仕事内容を把握していないイカ課長、メンタルを病んでしまった同僚など、個性的な面々が揃っていた。さらに、営業部のサンマ副本部長が加わることで、物語はさらに混沌としていく。「独りよがりにならないよう、元同僚にも取材協力をしてもらいながら描いています」と、かっぱ子さんは語る。