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「ナイフみたいに鋭く刺さった」「控えめに言って良作」の声!満員電車の人々は「どこに消えるんやろ」【作者に聞く】

2024年4月4日

  • 「月刊アフタヌーン」の四季賞で佳作を受賞し、新人漫画家として商業誌で読切を描いているふみん(@huuuminging)さんは、人間が抱えている繊細な感情や内面を表現する描写を得意としている。今回紹介する「春の行方」は、2023年4月にpixiv月例賞の優秀賞を受賞した作品で、物語は春の通勤電車のワンシーンから始まる。新入社員らしき若者たちも乗り込んでいる春の電車は、いつもより少し混んでいて、さまざまな感情を抱えた人たちで揺れていた。


    新年度は通常よりも人で溢れかえる通勤電車。あの人たちはどこへ消えていくのだろうか?


    そんな車内で、主人公は自らが新入社員だったころを思い出す。同期が「東京の電車って混んでるよな」とつぶやいたのに対し、「春だけだよ、あんなに混むの。新年度だからさ…!GWあたりには減るよ」と答えたことがあった。すると同期は「へぇ~。ならさ、みんなどこに消えるんやろ」と遠くを見つめる。そのときは「東京七不思議っちゃな!」と笑っていた主人公たちだったが…!


    読者からは「すごく共感します」「この解決も悪化もしないで、ただただ続いていく感じリアルよな…」「ナイフみたいに鋭くて読んでてつらいけど、控えめに言って良作」「そういう感覚、すごく覚えがあります(現在27歳)」という感想が相次いだ。本作について作者のふみんさんに話を伺ってみた。

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