天才女子高生の出水川もなかは、家電を便利道具に改造する。例えば、炊飯器を頭からかぶれば数秒で寝癖が直せたり、数時間だけポジティブになれるニット帽子など、誰もが欲しいと思う物を創り出してしまう。そんな発明品は、うまく使えばとても便利。しかし、使い方によってはとても危険をはらんでいてーー。私利私欲のままに物事を動かそうと家族たちが巻き起こすギャグ漫画、ふくたいさお(@fukuta_isao)さんの「りもで・りんぐ」を紹介しよう。

「それ欲しい！」と思うものを身近な家電を改造して次々と発明！

奇想天外な家電改造で、遅刻しない時計を発明したり、意中の人を好きにさせようとしたりーー。作者のふくたいさおさんに発明コメディの制作秘話を伺った。

ふくたいさおさんは、子供の頃からドラえもんが大好きで自分だったらこんな風人使うのにとよく妄想していたそうだ。「ひみつ道具を私利私欲のために使う漫画を描けば、たくさんの人に共感してもらえるかも！」と思い描き始めたそう。本作には欲しい発明が次々登場するが、あったらいいなと思うものを描いているので生み出すのにはそれほど時間がかからないと言う。

主人公の発明に巻き込まれる常識人の姉弟、少しアンテナがおかしい両親と個性的ながキャラが登場する。ふくたさんは「普段、私が表に出せない欲をキャラたちで発散させています。弟の“もり”には、僕が子供の頃やりたかった『ひみつ道具を私利私欲に使う』をやらせるようにしています。18年後の未来から来た“おおもりくん”は、僕の『だらだらしたい欲』を体現してもらってます」とキャラ作りのこだわりについて教えてくれた。

日常を忘れて夢中になり、「久しぶりに続きが読みたくなる漫画」と口コミも多く、何度読み返しても笑える漫画だ。ぜひ一度読んでみて欲しい。

取材協力：ふくたいさお、COMIC MeDu編集部