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「認知症になった母の変化」を家族全員が受け入れられず、事あるごとに母を責めてしまった… ヤングケアラーだった著者に聞いた

2024年8月22日

  • いつも優しく明るい⾃慢の母が48歳で若年性認知症を発症。その⽇から、“幸せだった毎⽇”は徐々に崩れていく――。学校から帰宅すると、外をふらつく⺟を捜して連れ戻したり、排せつの後始末をしたりする日々。小学5年生から始まった母の介護、ヤングケアラーだった子ども時代を描いた漫画「48歳で認知症になった母」について、原作者・美齊津康弘さんにインタビューを実施。壮絶な環境に置かれた際の思い出や、ヤングケアラーを支援する活動について話を聞いた。



    ヤングケアラー支援に最も大切な事は、彼らを孤立させないこと



    ――この作品を通じて、読者にどんなことを感じてほしいですか?


    【美齊津康弘】ヤングケアラーになる事は珍しいことではなく、誰にでもあり得ます。すでに大人になった方々であっても、もしかしたら自分がそうなった可能性は充分あります。だから、読者の皆様には、まずはこの作品を通じてヤングケアラーの実態を知って頂き、この問題を「人ごと」ではなく「自分ごと」として捉えて欲しいと思います。

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