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ワンオペ育児中に起こる夫婦間のズレがリアルすぎる→「基本冷たい」「もっと優しくしてほしい」夫からの本音に言葉が出ない…【著者に聞く】

2024年8月22日

  • ワンオペ育児で不眠続きのある日、イラストレーター・コミックエッセイストのハラユキ(@yukky_kk)さんは、子どもを自転車に乗せたまま転倒してしまった。ケガはなかったもののワンオペ育児の「限界」を感じた瞬間だった。このままではダメだ…と一転。「家族全員がストレスなく過ごすにはどうしたらいいか?」夫に「どうしてほしいのか」話し合いをした。妻は終わらない家事と育児に「私ばっかり!」と不平不満をこぼし、夫は疎外感を感じ「家に帰るとつかれる」という。そんな夫婦のあるある環境を変える手助けをしてくれる一冊、ハラユキさんの漫画「ほしいのは『つかれない家族』」を紹介するとともにインタビューを行った。


    【漫画】「ほしいのは『つかれない家族』」を読む 画像提供:「ほしいのは『つかれない家族』」(C)ハラユキ/講談社


    つかれない家族_Part11 画像提供:「ほしいのは『つかれない家族』」(C)ハラユキ/講談社


    つかれない家族_Part12 画像提供:「ほしいのは『つかれない家族』」(C)ハラユキ/講談社


    日本では共働きであっても、家事・育児の負担が片方に偏ることが多いのが現実ではないだろうか。作者のハラユキさんの夫もまた、長時間労働で家に帰らないことが多く、育児については他人事だったそうだ。当初からワンオペ家事・育児を覚悟していたハラユキさんだったが、脱いだ靴下すら片付けない夫に対してストレスが溜まっていった。そんなある日、子どもを自転車に乗せたまま転倒させてしまう……。と話は続いていく。

    本作は、国内外のさまざまな家族を取材し、「つかれない家族」の暮らし方や考え方を紹介している。例えば、食洗機やロボット掃除機、ホットクックなどの時短家電を取り入れたり、夫婦で定期的にデートをしたりすることで、家事の負担が減り、夫婦のコミュニケーションが改善されたそうだ。


    また、最も重要なのは、家庭の問題を一方的に決めず、互いに話し合いながら解決していくことだとハラユキさんはいう。問題解決のためには、「私たちは」「うちは」「わが家は」といった主語を使い、家庭全体の問題として捉えることが大切であり、パートナーが非協力的である場合は、別れることも選択肢に入れて本気で考えるべきだと提案している。


    家庭の幸せをあきらめずに、どのようにパートナーシップを築くかを考えるための実用書であり、家庭の問題を解決するための具体的なアイデアが詰まっている作品となっている。


    取材協力:ハラユキ(@yukky_kk)

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