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6年連続ミシュランガイド掲載のおにぎり専門店「宿六」、フルート奏者の三代目が表現する味のハーモニー

2024年9月14日


  • 開店30分前から行列


    「ここのおにぎりを食べたら、もうほかに行けないわ。私、前に来た時に4個目を注文したの。そしたら、食べすぎだって止められたのよ(笑)」



    ある平日の午前11時、東京・浅草にある「おにぎり浅草宿六」がオープンする30分前、すでに人が並び始めていた。先頭にいた女性に話を聞くと、浅草在住の常連さんだった。


    店頭にあるメニューには「昼のセット」として、おにぎり2個と豆腐味噌汁(814円〜)、おにぎり3個と豆腐味噌汁(1100円〜)と書かれている。年のころは50代から60代、小柄で痩せているその常連さんは、最初におにぎり3個のセットを頼み、さらに追加で4個目を頼もうとしたらしい。


    それほどまでに手が伸びるおにぎりって?と不思議に感じていたそのときの僕は、数十分後、自分が決して小さくないおにぎりを5個も平らげているとは想像もしていなかった。


    幅広い顔触れで行列ができる


    太鼓のようになった腹を抱えて店の外に出ると、行列はさらに延びていた。その顔触れを見ると、グルメ情報を見て訪ねてきた若者風、地元住人風、外国人まで幅広い。

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