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空き家はなぜ増え続ける?「わけあり不動産」専門のプロにそのワケを聞いた

2024年9月12日

  • 少子高齢化による人口減少や数々の自然災害など多くの課題を抱える日本。近年そのひとつとして注目されているのが「空き家問題」だ。自分でも把握していないうちに親から相続していたり、法律の関係上、リフォームなどが難しい土地に家があったり、さまざまな理由から土地活用がうまくできないために放置され空き家になってしまうというケースがある。総務省が行った2023年の調査によると全国の空き家数は900万戸にものぼり、年々増加し深刻化しているという。


    こうした「わけあり不動産」を専門的に取り扱う株式会社ネクスウィル(以下、ネクスウィル)代表取締役の丸岡智幸さんに、なぜ空き家が増え続けるのか、なぜわけあり不動産を専門的に買い取るのかなどの質問をぶつけた。


    わけあり不動産を専門的に売買するネクスウィル


    ゼロからのスタートで現在では月500件の相談


    丸岡さんはもともと投資用不動産の運用をしており、その中で空き家などの「わけあり不動産」にも関心を持っていたのだそう。大きなきっかけになったのは、顧問弁護士から「共有持ち分の不動産について相談を受けることが多い」という話を聞いたときだ。実際にそうしたことで困っている人に向けた広告を行ってみると、意外にも困っている人が多いことを知ったという。弁護士と相談を重ねながら事業を展開して、現在は月に500件ほど相談が来るようになったのだとか。

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