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スターバックスのJIMOTO Madeに、1000年の伝統を伝える備前焼のマグが誕生

2024年9月11日

  • 店舗のある地域の伝統工芸や技術を取り入れた商品を開発し、その地元の店舗のみで販売されるスターバックスの人気シリーズ「JIMOTO Made」。第16弾は、9月17日(火)に登場する岡山県の伝統工芸・備前焼を用いた「マグ備前焼SANGIRI 355ml」(7200円)だ。このマグを制作する窯元を、地元の店舗パートナー(従業員)と共に訪ねた。


    日本六古窯のひとつ、備前焼


    日本六古窯のひとつに数えられる備前焼は、古墳時代の須恵器の製法がルーツだといわれる。赤松の木を燃料とする薪窯で焼かれることがほとんどで、最大の特徴は、釉薬も絵付けも施さずに高温の炎で焼き締めることで現れる、素朴ながらも変化に富んだ表情だ。土の性質や焼き方などで多彩な色を生み出す。主なものに棧切(さんぎり)、胡麻、緋襷(ひだすき)などがあり、ひとつとして同じ色や模様にならない味わい深さが魅力だ。


    左から胡麻、棧切り、緋襷


    「マグ備前焼SANGIRI 355ml」で使われる技法は、窯焚きの仕上げに大量の木炭を作品にかぶせ、燃焼の際に起こる化学反応で生まれる「棧切」。多彩な表情を生み出したボディはコーヒー豆をイメージしたコロンとしたシルエットで、表面には岡山県に流れる川の水面をイメージした櫛目がデザインされている。重厚な見た目だけれど持つと意外なほど軽く、薄く仕上げられた飲み口が心地いい。この商品を一つひとつ手作業で制作しているのは、創業100年以上の歴史ある窯元・柴岡陶泉堂だ。

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