X(旧Twitter) を中心に漫画を公開しているあみだむく(@higemoku)さんは、漫画「愛犬の老いに直面する話」を投稿すると8.2万超えのいいねを獲得。主人公の青年が愛犬の老いに向き合う心情などがリアルに描かれている。ペットを飼っている人なら、誰もが一度は経験する出来事ではないだろうか。本作の誕生秘話や実体験などについて、あみだむく(@higemoku)さんにインタビューした。

主人公と老犬のすごくリアルな姿に涙が止まらない！

本作の作者であるあみだむくさんが漫画を描くようになったきっかけについて、「小学生のときに友達と遊びながら描いていたのが始まりだと思います。しばらく鉛筆で完成しない中途半端な漫画ばかり描いていましたが、大学卒業後も漫画家になるつもりではいたので、短期間の専門学校に通って初めて漫画を仕上げました」と教えてくれた。

本作は、愛犬の老いや病気が急速に進行していく中で、主人公が抱える焦りや不安が痛いほど伝わる、心に響く物語だ。実際、あみだむくさんは、愛犬の亡くなる前の心境を「老いの速さを目の当たりにしていると気持ちが追いつかず、焦りが出てきて不安を感じていました」と振り返る。

8万を超える反響を呼んだのは、ペットが年を重ねるにつれて急激に変わっていく姿に戸惑いながらも、最後まで寄り添おうとする主人公の姿に、多くの読者が共感と感動を覚えたからではないだろうか。

本作は、あみだむくさんが飼っていた愛犬との日々で感じたことをもとに描かれており、実話に近い内容となっている。あみだむくさんは「14歳半ば頃から急激に老いてゆく愛犬を見て、いつか終わる日を意識し不安を感じたのでそれを少しでも前向きなものにしたかったのと、そのときの気持ちや犬とのたわいない出来事を覚えておくために漫画にしました」と語ってくれた。

取材協力：あみだむく(@higemoku)