国宝瑠璃光寺五重塔(山口県山口市)では、約70年ぶりとなる檜皮葺(ひわだぶき)屋根全面改修の機会を捉えて空間アートプログラム「昇華-shouka-大内文化」が展開中。2024年9月8日からは、プロジェクションマッピング第2弾として、世界的に活躍する舞台芸術監督・森弘一郎さんが監修する作品が登場。大内氏の過ごした時間を「四季」に見立て、冬・春・夏・秋の映像と音楽で大内文化の世界を表現する。
「四季」に溶け込む大内文化の世界観
今回の作品も前回同様、改修中の国宝瑠璃光寺五重塔を覆うデザインシートを舞台に繰り広げられる。加えて香山公園塔影の池東側の通路では、人の動きに合わせて季節の演出が変化するインタラクティブなプロジェクションマッピングもスタート。大人も子どもも楽しめる仕掛けで話題を集めそうだ。
以下に、プログラムの見どころを紹介。
■[オープニング]大内菱が輝く新たな物語の始まり
新たな物語の始まりを象徴するオープニングシーン。五重塔が霧に包まれやがて霧が晴れると、タイトルと共に大内家の家紋「大内菱」が星のように輝きながら昇ってゆく。過去の思いが晴れ今もなお星となって大内家の人たちが見守っている様子が表現されている。