【漫画】ベッドの上、両足をベルトで拘束された日に考えたこと。不思議な友人たちに命を救われた話【作者に聞いた】
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「中学校2年生から高校1年生までのはっきりした記憶がない」
そう語ったのは、書評ライターや連句人として俳句や文芸情報をX(旧Twitter)で発信をしている高松霞さん(@kasumi_tkmt)。
家族の不幸に無意識に追い詰められていた日々と、それにより発覚した躁うつ病との日々を綴ってもらい、その心情にぴったりな俳句とともにコミカライズ。
作画は、自らのことを「霊感のようなものがある人間」と紹介する漫画家・桜田洋さん(@sakurada_you)が担当。その柔らかで心に染み入る絵のタッチと、鮮やかな色づかいが魅力だ。
今回は「必ず死が訪れる」ことがわかっている、という理由で「動物や花」を買うことができなかった著者が、ふと花を買いたくなったときの話だ。高松さん自身の俳句もあるので必見。
――今回の話で、一番読者に伝えたいことは何ですか?
高松霞さん(以下、高松):生死の狭間の、死にごく近いところにいて、でも結局は生に戻って来てしまった話ですね。こういう人、案外多いんじゃないかなって思っています。私のように実際に自殺未遂にいたらなくても、ふっとそちら側に行ってしまいそうになった経験、あわてて我に返るような経験をしたことのある方のほうがきっと多い。「あるある」ネタとして書きました。