【漫画】夫→「婦人科は居心地が悪い…」そんな人に伝えたい「男性不妊は泌尿器科でも検査できる!」妊活に新たな視点を届ける漫画が万バズ【作者に聞く】
2024年10月1日
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結婚して2年が経過した夫婦。いまだに妊娠の兆しはない。妻のうさぎは、婦人科に検査に行き「1年経っても子どもができない場合は不妊ってことみたいなのよ」と話す。医師に夫の検査も勧められたことを伝えると「婦人科なんて居心地悪い!」と、検査に行きたがらない…。
不妊は男性にも半分原因があるが行ってもらうのは容易ではなく、現役医師であるサラリ医マン(@saraly_man)さんは「もっと男性不妊への理解を深め、受診のハードルを下げたい」と漫画を制作。X(旧Twitter)に投稿すると2.3万の反響を集めた「男性不妊戯画」を紹介するとともに、制作の経緯やこだわりについて話を聞いた。
妊活は夫婦二人三脚!男性も積極的に協力すべき理由
不妊症の原因は男性側にもあるという事実は、あまり知られていない。そんな現状を変えたいという思いで、医師であるサラリ医マンさんは、男性不妊についての漫画を制作したそう。最大の目的は、男性側の不妊を正しく理解し、受診のハードルを下げることだ。女性が多く来院するART(高度生殖補助医療技術)クリニックでは、男性が一人で訪れることに居心地の悪さを感じるという。男性が泌尿器科で検査を受けることも可能であることを知ってもらうため、漫画を通じてその情報を広める手法を選んだそうだ。
サラリ医マンさん自身は泌尿器科医として精液検査を冷静に受け止めることができるが、一般の男性は情報が少なく、検査結果の意味や今後の治療方針に戸惑うことが多いと感じていた。特に、相談相手がいない場合一人で悩む男性が多いという。そうした人々に知識を届けるため、漫画はSNSでの公開だけでなく、冊子としても配布されている。
また、サラリ医マンさんが参加した妊活セミナーでも男性が責められるような指導を受け、逆効果になっていると感じた経験があった。こうした現場での経験を踏まえ、男性の気持ちやプライドを尊重しながらも、協力を促す内容にこだわっている。
漫画の公開後は、多くの好意的な反響を得て、医療機関にも冊子が置かれるようになった。サラリ医マンさんの活動は、男性不妊に対する理解を広げ、男性が治療に参加しやすい環境作りに貢献している。
取材協力:サラリ医マン(@saraly_man)
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