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コーヒーで旅する日本/関西編|コーヒーを介して農業のイメージをアップデート。広大な畑の只中で始まった複業農家の新たな試み。「Sticks Coffee」

2024年10月1日

  • 全国的に盛り上がりを見せるコーヒーシーン。飲食店という枠を超え、さまざまなライフスタイルやカルチャーと溶け合っている。なかでも、エリアごとに独自の喫茶文化が根付く関西は、個性的なロースターやバリスタが新たなコーヒーカルチャーを生み出している。そんな関西で注目のショップを紹介する当連載。店主や店長たちが気になる店へと数珠つなぎで回を重ねていく。


    前面ガラス張りの店内は、柔らかな陽光が満ちる


    関西編の第87回は、兵庫県朝来市の「Sticks Coffee」。丘陵地帯に広がる畑のただ中にポツンと一軒、決してアクセスが良いとは言えない立地ながら、休日ともなれば数百人が訪れるという。一見、お洒落なコーヒースタンドだが、実は店主の南谷さんの本来の姿はブドウ農家。日本の食の先行きに危機感を抱いて会社員から転身し、朝来市に移住して自ら農業の道へ。将来を担う若い世代の農業に対するイメージを変えるため、新たな“複業”として生まれたのが「Sticks Coffee」だ。「実は農業はカッコいい仕事だと伝えたい」と、さまざまな試みを重ねる南谷さんが、コーヒーを介して伝えたいメッセージとは。

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