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コーヒーで旅する日本/四国編|地元で身近に通えるコーヒー店を。「にちにち珈琲店」が、何もなかった町にもたらした小さな変化

2024年10月16日

  • 全国的に盛り上がりを見せるコーヒーシーン。飲食店という枠を超え、さまざまなライフスタイルやカルチャーと溶け合っている。瀬戸内海を挟んで、4つの県が独自のカラーを競う四国は、県ごとの喫茶文化にも個性を発揮。気鋭のロースターやバリスタが、各地で新たなコーヒーカルチャーを生み出している。そんな四国で注目のショップを紹介する当連載。店主や店長たちが推す店へと数珠つなぎで回を重ねていく。


    のどかな景色の中で、鮮やかなブルーの壁が目を引く


    四国編の第26回は、徳島県三好市の「にちにち珈琲店」。県内最高峰・剣山のお膝元、吉野川のほとりに開けたのどかな町に、5年前にオープン。学生時代からのコーヒー好きという、地元出身の店主・藤岡さんが抱いていた、「身近な場所にコーヒー店を」との一心が、創業の原点にある。それまで、コーヒー店はわざわざ行くところだったが、友人との何気ない会話をきっかけに一念発起。開店後は自家焙煎も始め、ロースターとしても日々腕を磨いている。以前は何もなかったという地元に小さな変化をもたらした藤岡さんが、念願の自店の屋号に込めた理想の店のあり方とは。

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