【実話】「現代かと思ったら違った!」わずか8ページ夢を失う苦しさや臨場感が「すごい」【著者に聞く】
2024年10月24日
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「See you 先生!」と笑顔で下校する生徒たち。放課後、居残りして勉強に励む生徒は、将来は「医者」になりたいという。懸命に頑張る生徒の夢を応援したい先生は「自分の頭と取り換えてやりたい」と言った。sakura(@side_sinmom)さんの短編漫画「教えることを禁じられた教師の話」は、岡山空襲を題材に描いた作品。祖父の体験談を形あるものとして残したいと描いた。今回は、本作を描いたきっかけや制作の裏側について話を聞く。※本作はセンシティブな内容を含みます。閲覧には十分ご注意ください。
医者になりたかった「生徒」。子どもの夢を応援したかった「先生」。たくさんの夢が消えていった
本作はコルクマンガ専科の課題「教師」をテーマに描かれた、8ページの短編漫画。子どもたちの夢を応援したい教師が直面する、戦争の苦しさを描く。
――制作のテーマと題材を教えてください。
課題は「教師」というテーマでした。このテーマを描く直前に、祖父母の家で当時(昭和初期)の師範学校(現・教育大学)の卒業アルバムを見つけて、祖父のエピソードを話にしてみようと思ったのがきっかけです。