巫女体験を通して、日本人が昔から大切にする文化と心を未来へ継承する
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日本の歴史を語るうえで外すことができない神社。忙しい日常をひととき離れ、神社を参拝すると心が洗われるようだ。そんな神社を基軸に巫女舞などの巫女体験を行い、日本人の心や文化の継承活動を行う「日本文化伝承協会」の宮澤伸幸さんに、活動を通してめざしていることについて話を聞いた。
神社の祭祀の際に巫女が神の前で舞う「巫女舞」。その起源は、日本書紀や古事記にある神話だと伝えられる。「天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸にお隠れになり、世界から日の光がなくなってしまったときに天鈿女命(あめのうずめのみこと)が岩戸の前で舞を行ったことが起源といわれています。万物の神に奉納する厳かな巫女舞を体験することで、日本の豊かな文化や精神性を知ってほしいと思います」と宮澤さんはいう。
「自分の周りの人々やもののすべてに“ありがとうございます”と感謝する心や、お辞儀の作法など、巫女舞を通して日本人ならではの細やかな心遣いに理解を深めてもらいたいと考えています」