SNSやブログ「横山家のマンガ。」などで、「戦国コミケ」「新しいパパがどう見ても凶悪すぎる」など数々の人気作を発表し、ファンを魅了し続けている漫画家・横山了一(@yokoyama_bancho)さん。そんな横山さんの作品の中から、今回は書籍化された「どちらかの家庭が崩壊する漫画」を紹介。本作の制作秘話についても、作者の横山さんに話を聞いた。

2家族に起こる問題の目まぐるしい展開に目が離せない!!

2家族のどちらかが崩壊していく本作では、どちらの家族もピンチが待ち受けている。エリート会社に勤める夫シュウと妻ユイ、一人娘の3人家族の薬師寺家は、誰もが羨むセレブ家庭。そんなある日、シュウの携帯に怪しい女から連絡が！その女のSNSにはユイへの宣戦布告とも読み取れることが！

一方、無職でギャンブル三昧の夫・ゴンと妻のマリン、一人息子の毒山(ぶすやま)家。ゴンは主夫として育児や家事を担当しているものの、稼ぎたいと思うように。そんなとき、月100万稼げるという仕事が舞い込んだ…という展開。

作者の横山さんに結末(どちらを崩壊させるか)は事前に決めて描くのかを聞くと「そのあたりはだいたい決めてからスタートした感じです。どうしても見た目が怖いキャラは、中身が優しくなってしまうので…」と明かしてくれた。

なかでもユイの成長がもの凄い本作では、成長に関してはあまり考えていないままに描きはじめたそう。「自分の意見を言えるようになってくれたらいいなとは思っていたのですが、後半に身に付けたたくましさは僕もびっくりしました」と描き進めるうちに変化していったようだ。

傍から見ただけではわからない各家庭の闇や幸せを描いた本作、ぜひ、ドキドキしながら読んで結末を見届けて欲しい。

取材協力：横山了一(@yokoyama_bancho)