【躁うつ病との戦い】一番しんどくて危険な「混合状態」をボクシングにたとえて描く→躁うつ病の作者が感じる日常に衝撃【作者インタビュー】
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「中学校2年生から高校1年生までのはっきりした記憶がない」
そう語ったのは、書評ライターや連句人として俳句や文芸情報をX(旧Twitter)で発信している高松霞さん(@kasumi_tkmt)。家族の不幸に無意識に追い詰められていた日々と、それにより発覚した躁うつ病との日々を綴ってもらい、その心情にぴったりな俳句とともにコミカライズ。
作画は、自らのことを「霊感のようなものがある人間」と紹介する漫画家・桜田洋さん(@sakurada_you)が担当。その柔らかで心に染み入る絵のタッチと、鮮やかな色づかいが魅力だ。今回、躁うつ病の「混合状態」と呼ばれる症状をボクシングにたとえて描く。何度もリングに立って戦おうとするのだが、手を繰り出せど繰り出せど、敵に届かない…。そんな心情に寄り添う俳句とともにお送りする。
少しは希望がほしい…俳句に込める作者の思い
今回の話で作者の高松さんが一番読者に伝えたいことは、双極症患者の脳や体が、どれだけめんどくさいかである。「躁状態」「うつ状態」だけではなく、躁とうつが混ざった「混合状態」があり、それが一番しんどく、また、躁うつ病の症状の中でももっとも危険な状態だという。