「ほんだし(R)」誕生55周年、関西では「小袋タイプ」がよく売れる!?ブランドロゴの“かつおの向き”に隠された秘密とは?
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寒い日が続くなか、味噌汁や鍋料理などの味付けに「ほんだし」を重宝する人は多いかもしれない。ほかにも、炒め物や煮物といった幅広い料理に活用できる万能調味料として、今や私たちの食卓に欠かせない存在と言える「ほんだし」。
2025年には誕生55周年を迎える「ほんだし」だが、実はブランドロゴであるかつおの向きに込められた想いがあったり、地域によって売れ筋が違ったりするのはご存知だろうか。
そこで今回は、「ほんだし」の誕生秘話や地域別の売り上げなどについて、味の素株式会社 コンシューマーフーズ事業部の三科光彦さんに話を聞いた。
1970年誕生の「ほんだし」ブランドロゴに隠された秘密
1970年代前半の日本は高度経済成長期、人々の生活は豊かさを増していた。そんななか食事は洋風化やインスタント化が進み、日本の食卓に根付いていた味噌汁もかつお節を削る手間から、当時の生活スタイルに合わなくなりつつあった。
「こうした時代のなか、弊社は『豊かな食生活』の実現を目指し、新たな調味料の開発に着手しました。そして1970年、本物のかつお節から作られた『ほんだし』が誕生したのです。これ以降、『家庭でも簡単に本格的な和食料理が楽しめるようになった』と声をいただくようになりました」