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コーヒーで旅する日本/関西編|コーヒーの“わからない”を解きほぐす。古刹の中に開かれた頼れるロースター。「太山寺珈琲焙煎室」

  • 全国的に盛り上がりを見せるコーヒーシーン。飲食店という枠を超え、さまざまなライフスタイルやカルチャーと溶け合っている。なかでも、エリアごとに独自の喫茶文化が根付く関西は、個性的なロースターやバリスタが新たなコーヒーカルチャーを生み出している。そんな関西で注目のショップを紹介する当連載。店主や店長たちが気になる店へと数珠つなぎで回を重ねていく。


    太山寺参道脇にある木造家屋を焙煎所に改装


    関西編の第90回は、兵庫県神戸市の「太山寺珈琲焙煎室」。神戸市内で唯一の国宝建造物を擁する太山寺の境内にあり、郊外ならではのロケーションを活かしたオープンな店作りで地元の厚い支持を得ている。店主の横野さんは、システムエンジニアからバリスタ、ロースターへと転身したユニークな経歴の持ち主。神戸市西区へ移住したのを機に、自宅の一部を改装して焙煎所としてオープンしたのが始まりだ。「コーヒーのことがわからないという方ほど、来ていただきたい」という横野さん。元々はコーヒーが飲めなかったという経験からたどり着いた、開かれたコーヒーショップのあり方とは。

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