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ぐっすり眠ると腸内環境が改善する!?「腸と睡眠」の意外な関係について睡眠の研究者に話を聞いた

  • 年末は仕事が忙しくなってストレスを抱えたり、また飲み会などが続いて胃腸が疲れる時期。そこで今回は「腸」にスポットをあて、腸と睡眠の関係について、西川株式会社(nishikawa)の研究機関「日本睡眠科学研究所」の安藤翠さんに話を伺った。最新研究についても興味深い話を聞くことができたので、要チェックだ。


    西川株式会社の研究機関「日本睡眠科学研究所」の安藤翠さん 【画像提供】=西川株式会社


    ――日本睡眠科学研究所で「腸と睡眠」について研究をされたというのを拝見したのですが、そもそも「腸と睡眠」に注目して研究することになったきっかけを教えてください。


    【安藤】もともと、「睡眠時間が足りてないとメタボになる」という(他の機関での)研究報告などはあったのですが、日本睡眠科学研究所で「睡眠の長さだけではなくて、睡眠の質が高いか低いかによっても変わるのでは」「睡眠の質が高いと肥満になりにくいのでは」という仮説を立てたことがきっかけなんです。


    そして行った、日本睡眠科学研究所と同志社大学・アンチエイジングリサーチセンターの共同研究では、質の高い睡眠をとることで腸内環境が変化し、腸内のヤセ菌が増えるという結果が得られました。このことから、腸内細菌の変化を介して、肥満の改善や予防につながるという可能性が示されました(※1)。

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