ニトリの「Nウォーム」はなぜ売り上げ300億円達成したのか?多くの寝具があるなか選ばれるワケ
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厳しい寒さが続くこの時季、快適な睡眠を求めて寝具にこだわる人も多いのではないだろうか。なかでも話題となっているのが、「お、ねだん以上。」でおなじみのニトリから発売されている「Nウォーム寝具」シリーズだ。
同シリーズは、直近2年間で300億円もの売り上げを達成し、老若男女問わず根強い人気を誇っている。それにしても、布団や敷パッド、枕、毛布などさまざまな選択肢があるなかで、なぜこれほど支持されているのか?
今回は、株式会社ニトリホールディングス広報部の大阪捺々さんに、「Nウォーム寝具」の誕生の経緯と大ヒットの理由などについて話を聞いた。
「吸湿発熱」の原理を活用し、低価格で暖かい布団を開発
Nウォーム寝具が登場したのは2011年のこと。当時、暖かい布団といえば羽毛布団が一般的だったが、価格が高く、羽毛特有のにおいを嫌う人も多かった。そこで、体から発散される水分を熱に変える吸湿発熱の原理を利用した、低価格で暖かい布団として「Nウォーム掛け布団」が開発された。