創業100年を迎える奥湯河原最古の温泉旅館・青巒荘。1世紀の長きに渡って湯治客に愛されてきた同館の「今」を深堀り!
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関東圏を中心に20のホテル・旅館を展開中のフォレストグループが運営する奥湯河原最古の温泉旅館「青巒荘(せいらんそう)」が、もうすぐ創業100年を迎える。今回の記事では、名瀑「白龍の滝」の直下にあるかけ流しの野天風呂や旬の食材を使ったブッフェ、昭和レトロなしつらえなど、同館の魅力を深掘りする。1世紀近くの長きに渡って愛され続けてきた理由とは?最新情報も交えながら紹介。
歴史と風格を感じる和のたたずまい
1929年、湯河原温泉の祖とされる高知尾健次郎翁により奥湯河原の地に誕生した青巒荘。当時、湯河原温泉・奥湯河原温泉ともに湯宿が数軒あるだけの未開の地であったものの、美しい自然と地形に魅了されて訪れる湯治客で、すでににぎわい始めていたのだとか。
それから100年近くを経た現在、湯河原温泉と奥湯河原温泉は、ともに多くの宿が立ち並ぶ人気の温泉地へと成長。青巒荘も数世代にもおよぶなじみ客に支えられ、古いものを磨き残すことを信念に日本古来の温泉旅館の文化を守り続けてきた。