「盃」の中に男性の姿が!魂が宿る不思議な「縁結び」に「すてきな話」「この盃欲しい!」の声が届く【作者に聞く】
-
「相手と約束事をする」「信頼関係を作る」ときに用いられる「盃」。神事や祝いごとにも使用される「盃」の不思議な縁結びを描いた、かんさび(@kansabi_kk)さんの「盃の話」を紹介する。今回は、同作を紹介するとともに制作の経緯や見どころを聞いた。
背景や続きに想像を巡らせてもらえるような「ものに宿る」物語を描き続ける
「盃」といえば、お酒を飲む酒器だが、結婚式や契約を交わす儀式でも使われる。かんさびさんに盃をテーマにした理由を聞くと、「最初は友人への結婚祝いとして贈る『夫婦茶碗』から着想を得て、物語を考え始めました」という。
「その後、夫婦の契りなど日本の儀式について調べるうちに盃にテーマが移りました。日本には『約束の儀式』が多く存在します。他の国にも似た風習はありますが、日本ほど細かくモノや事柄に縁起や意味を込める文化は珍しいと思います」作中では、「縁結びの盃」として描いている。
「この盃の話には、特定の伝承や昔話を元にしたわけではありません。調べを進める中で、盃が『縁を深めるもの』として使われていることに心を惹かれ、この物語を思いついたのです」と、かんさびさん。本作をXに投稿すると、「昔から日本酒用の酒器は出会いと別れ、縁と共にあるような物ですからね」「すてきなお話です!」などの声とともに、3.7万のいいねが集まる。