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不妊は女性だけの問題じゃない!「俺は大丈夫」根拠なき自信にメスを入れる、現役医師制作の男性不妊漫画【作者に聞いた】

  • 結婚して2年が経過した夫婦。いまだに妊娠の兆しはない。妻のうさぎは、婦人科に検査に行き「1年経っても子どもができない場合は不妊ってことみたいなのよ」と話す。医師に夫の検査も勧められたことを伝えると「婦人科なんて居心地悪い!」と、検査に行きたがらない…。不妊は男性にも半分原因があるが行ってもらうのは容易ではなく、現役医師であるサラリ医マン(@saraly_man)さんは「もっと男性不妊への理解を深め、受診のハードルを下げたい」と漫画を制作。X(旧Twitter)に投稿すると2.3万の反響を集めた「男性不妊戯画」を紹介するとともに、制作の経緯やこだわりについて話を聞いた。


    男性不妊についての漫画を描いた理由とそのこだわりとは?


    【漫画】「男性不妊戯画」を読む 画像提供:サラリ医マン(@saraly_man)


    男性不妊戯画 第一巻(2) 画像提供:サラリ医マン(@saraly_man)


    男性不妊戯画 第一巻(3) 画像提供:サラリ医マン(@saraly_man)


    「最大の目的は、男性不妊への理解を深め、受診のハードルを下げることです」と話す作者のサラリ医マンさん。現役の医師でもあるサラリ医マンさんは、自身に妊活経験があったこともあり「『一人で悩んでいる方、知識を手に入れる方法がない方』に対して正しい情報を得てほしい」という思いから本作を制作するに至ったという。フリーコンテンツを組み合わせ、デザイナーのダーヤマ(@TopeconHeroes)さんにコンテンツ提供とレイアウトの修正に協力をしてもらいながら制作された本作は、SNS・WEBで公開するだけでなく、興味のない方に訴求する方法として冊子の作成・配布も行われている。

    サラリ医マンさんの「あなたのプライドや気持ちもわかる。でも、まあちょっと協力しましょうよ」というスタンスを意識して描かれた本作は、男性が妊活に主体的に取り組みやすくするための作風やストーリー展開で描かれている。「世間にあふれる妊活情報の多くは女性側に立ったものであり、情報に触れることが少ない一般の男性の場合わからないことが多いはずです」と話すサラリ医マンさん。大きなハードルがあるように感じる男性の不妊治療に対して、「まずは男性不妊外来を受診していただくことが精査・治療への第一歩と考えています」と自身の考えを話してくれた。


    NHKをはじめ大手メディアにも取り上げられた話題の本作。同じ悩みを持つ人だけでなく、不妊への正しい理解のために多くの人に読んでみてほしい作品である。


    取材協力:サラリ医マン(@saraly_man)

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