コーヒーで旅する日本/関西編|里山の焙煎所からオリジナルのコーヒーブランドを。40歳から始まったオールドルーキーの挑戦。「MAGNUM COFFEE」

-
全国的に盛り上がりを見せるコーヒーシーン。飲食店という枠を超え、さまざまなライフスタイルやカルチャーと溶け合っている。なかでも、エリアごとに独自の喫茶文化が根付く関西は、個性的なロースターやバリスタが新たなコーヒーカルチャーを生み出している。そんな関西で注目のショップを紹介する当連載。店主や店長たちが気になる店へと数珠つなぎで回を重ねていく。
関西編の第94回は、兵庫県丹波篠山市の「MAGNUM COFFEE」。自然と食材に恵まれた界隈は、関西でも人気のお出かけ先であり、休日ともなれば店先はドライブやツーリングのお客の姿でにぎわいを見せる。篠山の土地柄に惹かれて、自らも移住して店を構えた店主の古荘さんは、1杯のエスプレッソをきっかけに、40歳にしてアパレルショップのオーナーからコーヒーの世界に転身。今では、オーガニックコーヒーのみをそろえるロースターとして、ユニークな存在感を発揮している。修業時代にブラジルのコーヒー農園を訪れたことで、理想とする店の方向性を見出したという古荘さん。里山のロースターが実現を目指す、“オリジナル”なコーヒーとは。