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これからの季節、会社の歓送迎会や花見など、さまざまなシーンで「ビール」を飲む機会が増える人もいるかもしれない。そのなかでも長い歴史を持ち、贈り物としても人気が高いのが「ヱビスビール」だ。


そんな「ヱビスビール」が、2025年2月25日に誕生135周年を迎えた。発売当初のビールは、今のように誰もが気軽に飲めるものではなかったそうだが、どのようにして人気を獲得していったのだろうか。


135年の歴史と、その人気の秘密に迫る 【提供=サッポロビール】


今回は、サッポロビール株式会社のヱビスブランドマネージャー沖井尊子さんに、「ヱビスビール」の誕生秘話や長年愛されている理由について話を聞いた。


1994年のCMが転機に!?「ヱビスビール」が長く愛されるワケ


「ヱビスビール」の誕生は1890年にさかのぼる。当時の日本におけるビールを人々が手に取るにはハードルが高い時代だった。そんななか、日本麦酒醸造会社(現サッポロビール株式会社)の社長であり、後に「東洋のビール王」として称される馬越恭平氏は、日本でも本格的なビールを普及しようと奔走した。


「ドイツから最新の醸造設備と経験豊富な醸造技師を招き、1890年、ついに『ヱビスビール』が誕生したのです。その品質の高さから、日本国内だけでなく海外でも高く評価されるようになりました。特に、1900年に開催されたパリ万博への出展は、同ブランドの国際的な認知度を大きく向上させるきっかけとなりました」


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