【ホラー漫画】隙間から覗く“知らない誰かの眼”、庭にいる母と玄関から帰ってきた母……「どちらが本物かわからない静かな恐怖」を描いた話題作【作者が激白】

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Kさんはよく不思議な体験をするという。そんなKさんの体験談を聞いてみると、出かけたはずの母が庭に立っていたり、ドアのカギもない私の部屋をノックしたりする。母の奇行を見てしまったKさんは、一体どれが本当の母なのかわからなくなると話す。pixivに投稿された佐藤さんの創作漫画「Kさんの不思議な話」を紹介しよう。
隙間の奥から見ているのは…誰?
Kさんは、日常のなかでたびたび不思議な体験をしてきたという。ある日、外出したはずの母が庭にじっと立っていたり、誰も入れないはずの自室のドアをノックされたり。そんな“現実のズレ”に触れるたび、彼は「どれが本当の母なのかわからなくなる」と語る。
今回紹介するのは、pixivに投稿された佐藤さんによる創作漫画『Kさんの不思議な話』。ごく普通の生活の中に忍び込む“違和感”が、読む者の背筋を冷たくなぞっていくホラー作品だ。
物語の始まりは「隙間」への恐怖。Kさんが北陸に住んでいた頃、深夜になると部屋のどこかから子守歌が聞こえてくるようになった。あまりに気味が悪くて音の発生源を探すと、棚の裏側だった。勇気を出して覗き込んだ瞬間、風が吹き抜けるような音とともに髪の先端が何かに切られた。その後も誰かに見られているような感覚が続き、「それ以来、今でも“隙間”が怖い」と語っている。