愛知県の渥美半島を中心にスーパーマーケットを展開する株式会社渥美フーズ。地域環境に配慮した「ゼロ・ウェイスト」のスーパーやレストランが話題を呼んでいる。2022年からは循環型農業にも着手。代表の渡会一仁さんに話を伺った 。
循環型農業のきっかけとなったのは、渥美フーズが2020年から取り組み始めたゼロ・ウェイストスーパーだ。「ビオ・あつみ エピスリー豊橋店を設計しているときに、お客さんからもらった1冊の本で目からウロコが落ちました」と話す渡会さん。「その本とはアメリカの女性が書いた“ゼロ・ウェイスト・ホーム”で、ゴミを出さないシンプルな暮らしのことが書かれています。ちょうど食品ロスや海洋プラスチックが社会問題になっていたこともあり、私たちもできることをできるだけやろうと店のコンセプトをガラリと変えました」。
当初ウォークインセラーを考えていた場所は、調味料やシリアルなどを量り売りするコーナーへと変更。客が容器を持参し、自分で好きな量を詰めるシステムだ。また惣菜や精肉なども対面販売で持参容器に対応。食品ロスやゴミの削減に取り組んでいる。