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2024年10月に文部科学省が行った「不登校児に関する調査」で、小・中学校の不登校児童生徒数が11年連続で増加し、約34万6000人であることが判明。


そのうち学校内外の機関で専門的な相談・指導などを受けていない児童生徒数が約13万4000人、その中でも90日以上欠席しているのが約6万7000人と、いずれも過去最多となった。また、高等学校の不登校の生徒数も約6万9000人と、過去最多という結果となった。


この問題に対して、島根県出雲市で不登校児を専門に診ている出雲いいじまクリニックの院長・飯島慶郎さんに、不登校児への接し方や保護者が気をつけるべきことなどについて話を聞いた。


年々増加する不登校児。その原因と適切な対応とは?


不登校の背景に潜む精神疾患と発達障害


不登校とは、「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」(文部科学省 公式サイトより)と定義されている。


この定義に当てはまる子どもが、2025年現在では35万人を超えたという。その要因は明確ではないが、スマートフォンの普及とともに増加の傾向が見られるため、何らかの関係が示唆されている。


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