吉沢亮さんが主演を務め、横浜流星さんが共演する映画『国宝』より、歌舞伎舞踊シーンを含む新たな場面写真16枚が解禁された。
『国宝』は、吉田修一さんが自身の歌舞伎黒衣としての経験を糧に書き上げた渾身の一作を、『怒り』の李相日監督が映像化したもの。任侠の世界から歌舞伎の道へと導かれた一人の男が、芸に人生を捧げた50年の軌跡を描く。
主人公・立花喜久雄を演じるのは吉沢亮さん。抗争で父を失った喜久雄は、上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎(渡辺謙)に引き取られ、歌舞伎の世界に足を踏み入れる。そこで出会うのが、半二郎の実の息子である御曹司・大垣俊介(横浜流星)。生まれも育ちも才能も異なる二人は、互いに高め合いながら芸に青春を捧げていく。しかし、さまざまな出会いと別れが、二人の運命を大きく変えていくことになる——。
今回解禁された場面写真の中でも特に目を引くのは『二人道成寺』のシーン。烏帽子と鮮やかな赤い振り袖に身を包み、凛とした表情で舞う喜久雄の姿。そして花笠をかぶり、振り出し笠を操りながら踊る俊介の姿。二人の役者が魅せる緊張感のある一瞬が切り取られている。