築47年の空き家を再生し、昭和レトロをテーマとした体験型宿泊施設「タイムトリップOTOWA」が静岡市葵区音羽町にオープンした。まるで“昭和”へタイムトリップしたかのような空間で、Z世代にとっては新鮮なファンタジーとして、昭和世代には懐かしい記憶を呼び起こす体験を提供している。
空き家再生×昭和体験、地域課題を資源に変える挑戦
本施設は、長年売却も困難とされていた空き家を活用し、昭和に建築された建物を昭和の日に合わせて開業したというユニークな背景を持つ。プロジェクトは、静岡ガスグループの「空き家買取専科」(株式会社Sweets Investment)からの依頼により実現したものである。
建設当時の面影や時代性を残したまま、新たな宿泊施設としての価値を吹き込むことで、空き家問題の解決と地域活性化の両立を目指している。単なる宿泊施設としてだけでなく、「地域の課題を観光資源に変える」「空き家を旅の舞台に変える」といった社会的意義と未来性を備えた取り組みである。