「外商顧客」という言葉をご存じだろうか。百貨店にとっての“超お得意様”であり、担当者が付き添っての買い物や、専用サロンでの接客といった特別なサービスを受けられる存在である。外商は全体売上の2〜3割を支える重要な顧客層で、近年では百貨店に招いて接客する形式が主流だ。
今回紹介するのは、アパレル業界で10年近く働いた経験をもとに、接客業のリアルを描く漫画家・ゆき蔵(@yuki_zo_08)さんの実録エピソード。百貨店勤務時代、ある新人スタッフの問題行動がきっかけで、店舗全体が震え上がるような事件に発展したという。
配属されたばかりの粘田さんは、周囲が注意しても改善の兆しが見えず、店長が人事に訴えても「失敗したら他のスタッフが助ければいい」と逆に皮肉を返される始末。そんな矢先、外商顧客の中でも“超VIP”とされる人物を怒らせてしまったのだ。