「まるでジブリの世界に迷い込んだみたい」。そんな声があちこちから聞こえてきそうな展覧会が、東京・天王洲の寺田倉庫B&C HALL/E HALLで開催中だ。
「ジブリの立体造型物展」では、あの名作たちの“あのシーン”が、立体になって目の前に現れる。写真で見るだけでは伝わらない、圧倒的な存在感と没入感。ふかふかのお腹に飛び乗って、うれしそうに体を預けるメイの姿からは、トトロのあたたかさまで伝わってくる。空を飛ぶハウルの城に、あの油屋の奥の奥まで。スクリーンの中にいたキャラクターたちが、目の前に現れた瞬間、思わず「あっ!」「すごい…」と声に出してしまいそうになる。
ジブリの世界へ、一歩ずつ足を踏み入れる
展示の導入では、『猫の恩返し』のバロンが優雅にお出迎え。そこから、『となりのトトロ』でメイがトトロを追って走り抜けた「追っかけトンネル」をくぐり抜けて、いよいよ立体造型の世界へ。
展示されているのは、『となりのトトロ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『魔女の宅急便』『コクリコ坂から』『君たちはどう生きるか』など、ジブリの代表作の名場面を表現した立体造型の数々。スクリーンで観たシーンが、まるで飛び出してきたかのようにそこにある。写真撮影もOKなので、お気に入りの角度から思い出を残せるのもうれしいポイント。