夏の旅や出張、アウトドアで汗にまみれた衣類を洗うのはひと苦労。荷物もかさばり、「せめて出先では軽快に過ごしたい…」と感じる人も少なくないかもしれない。そんな人におすすめなのが、株式会社ハッシュ(以下、ハッシュ)が開発・販売する「ルーシーミスト」。わずか45ミリリットル(1本分)でシャツなら約30枚、パンツなら約60枚洗えるという。
同社がクリーニング事業で培ったノウハウを活用しているようだが、少量の水で洗濯を実現する仕組みとはどのようなものなのか。ハッシュの代表取締役社長・浅川ふみさんに、ルーシーミスト開発の裏話や、コスト・時間効率の優位性、意外なニーズの動向について話を聞いた。
クリーニングのノウハウから生まれた
「ルーシーミスト」の開発は、浅川さんが家業であるクリーニング店で働いていたときの実体験がきっかけだった。ある日、バレリーナのデリケートな衣装をシャワーで手洗いしたときにヒントを得て、少量の水で汚れを落とすスプレー洗剤のアイデアが生まれたという。