暑い夏の日、配達中の郵便配達員に向かって「大人になっても絶対あんな仕事したくない」と話す中学生の声が聞こえてきた。ゆきたこーすけさん(@kosukeyukita)の『運び屋ゆきたの漫画な日常』から「汗だく配達員」のエピソードを紹介するとともに、ゆきたさんに話を聞く。
「汗だく、汚い…」中学生が放った言葉と、友達の“神対応”
「汗だくだし、汚れるし。あんな仕事したくない」。マンションの談話室で交わされる中学生たちの会話は、まさにポストに投函中の郵便配達員に向けられたものだった。
ゆきたさんは、投稿主の話を聞いて、「私自身、長く宅配の仕事をしてきましたし、今もしておりますが、こういう見方をされることは残念ながら、昔からときどきあることだったと思います」と語る。
炎天下の中、バイクを走らせる配達員。聞こえた言葉に気落ちする配達員だが、その会話を聞いていた友人が、すかさず1枚の封筒を差し出した。「じゃあ、これ九州まで届けてよ。63円で。山の中だよ?3日以内にね」。手紙の価値と、配達員がいてこそ成り立つことを中学生に教えていたのだ。