今や日本の国民食として愛されるラーメン。関東圏だけでも数多くのお店が点在し、それぞれの個性やこだわりを詰め込んだラーメンを提供している。
多種多様なラーメン店の中から、東急田園都市線の5軒をピックアップ。上野に本店を構える「らーめん 鴨to葱」、熊本発の「富喜製麺研究所」をはじめとする話題の新店のほか、知る人ぞ知る人情ラーメン店も要チェック!
【渋谷】行列必至の人気店「らーめん 鴨to葱」が渋谷に!「渋谷宮益坂店」でじわり染み出る鴨らーめんを味わう
2017年に上野に開業した「らーめん 鴨to葱」。かつてラーメン不毛の地と呼ばれた上野エリアに本店を構え、営業中は常に行列を作る人気ぶりで“上野にラーメンあり”と知らしめた有名店だ。今なお人気は衰えず、上野・御徒町や新宿など都内各地に展開。その中でも2025年5月にオープンし、最新店(2025年7月時点)となっている「渋谷宮益坂店」をチェックしてみよう。
名物はなんといっても鴨肉とネギで作る「鴨らーめん」。透明感のあるスープに麺線の整った特注麺、今回注文した「特上鴨らーめん」はそれに加えて、鴨チャーシューをはじめとするトッピングがたっぷりと添えられ、見た目にも美しい一杯だ。
スープを啜ると鴨の旨味が口に広がり、豊潤なコクと醤油の味わいが体にす〜っと染み渡る極上の味わい!素材選びを徹底しているからこそ、動物系の臭みがなく旨味だけを楽しめるのもポイント。麺は全粒粉の小麦粉を使ったストレート麺で風味、心地よい食感とともにスープをしっかりと持ち上げる存在感のある一品となっている。
スープとして鴨・ネギ・水だけで作る「鴨だし」を使用。鴨肉は京都、青森、岩手といった日本各地から厳選した国産合鴨だけに限定し、丸ごと1羽からさばいてダシをとる。このように素材を吟味し、丁寧にさばいた鴨肉を使うことで、素材本来の旨味とコクがしっかりと出せるのだ。さらにネギに関してもネギやニラ、玉ネギといったユリ科ネギ属の中からセレクト。季節ごとに産地を変えながら、鴨の味わいが最大限に引き出せるものを日本各地から取りそろえている。
また、醤油ダレは播州龍野(兵庫県たつの市)、千葉県、愛知県などから厳選した濃口生醤油、淡口醤油、再仕込み醤油をブレンドしたもの。それぞれの醤油は風味、キレのある味わいで「鴨だし」に奥行きのある味わいがプラスされる。
水も浸透フィルタを通して「鴨だし」に適した高純度ろ過を行うなど、すべての素材や調理に手間暇をかけ、とことんおいしさを追求している。