2025年10月24日(金)公開の映画『愚か者の身分』から、場面写真10点と特報映像が解禁された。本作は、SNSで女性を装い戸籍売買を行う闇ビジネスに手を染めた若者たちが、その世界から抜け出そうともがく3日間を描く逃亡サスペンス。北村匠海さん、林裕太さん、綾野剛さんが演じる3人の男たちの姿を捉えた写真からは、明日をも知れない若者たちの切実な生き様が浮かび上がる。
解禁されたカットが映し出すのは、新宿・歌舞伎町の夜を生きる男たちの日常。ネオンが煌めく街並みを背に、タクヤ(北村匠海)とマモル(林裕太)が肩を並べて歩く姿が印象的だ。2人にとって歌舞伎町は「自分たちでも受け入れてくれる場所」なのだという。
10枚の写真が物語るのは、若者たちの感情の振れ幅の大きさだ。タクヤとマモルが見せる屈託のない笑顔は、どこにでもいる普通の若者そのもの。しかし、闇ビジネス仲間の希沙良(山下美月)も加わって3人で祝杯をあげるも、大量の札束を数えるタクヤの表情はどこか虚ろだ。「金はあっても心は満たされない」――そんな空虚感が、北村さんの表情から伝わってくる。