2025年7月11日より全国公開された『顔を捨てた男』は、顔に極端な変形を持つ主人公が顔を変えて新たな人生をスタートしたあとに奇妙な出来事に巻き込まれていく様子を描いたスリラー。公開前に試写で観た本作の感想を紹介(以下、ネタバレを含みます)。
【ストーリー】
顔に極端な変形を持つ、俳優志望のエドワード(セバスチャン・スタン)。隣人で劇作家を目指すイングリッド(レナーテ・レインスヴェ)に惹かれながらも、自分の気持ちを閉じ込めて生きてきた。
ところがある日、エドワードは外見を劇的に変える過激な治療を受け、念願の新しい顔を手に入れる。
過去を捨て、別人として順風満帆な人生を歩み出した矢先、目の前に現れたのは、かつての自分の「顔」に似たカリスマ性のある男オズワルド(アダム・ピアソン)だった。
その出会いによって、エドワードの運命は想像もつかない方向へと猛烈に逆転していく…。
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本作のメガホンをとったのは、『Go Down Death(原題)』(2013年)で長編監督デビューし、長編2作目『Chained for Life(原題)』(2018年)では『顔を捨てた男』の重要キャラクター・オズワルドを演じたアダム・ピアソンを主演に迎えて話題を集めたアーロン・シンバーグ監督。