2025年、原作絵本の出版から80周年を迎えた「きかんしゃトーマス」。親子2代でトーマスファンというファミリーも多いのでは?世代を超えて愛され続ける「きかんしゃトーマス」は、時代に合わせて進化を遂げてきた。本記事では、意外と知られていないトーマスの誕生秘話から、現在の2Dアニメーションにいたるまでの変化、さらには80周年を記念して行われた「推しキャラ総選挙」まで、「きかんしゃトーマス」の歴史を徹底紹介!これを読めばトーマス博士になれるかも!?
病気の息子のために…トーマスはこうして生まれた
トーマスの原作者は、イギリスのウィルバート・オードリー牧師。今から82年前の1943年、はしかを患い病床にいた息子のクリストファーのために、オードリー牧師が話して聞かせた機関車の物語が「きかんしゃトーマス」の原型となった。
オードリー牧師は1945年から1972年まで、27年間にわたって多くの作品を残したが、なかでも1945年に出版された「The Railway Series」が大ヒットし、彼の代表作に。シリーズ第1巻の「3だいの機関車」では、まじめなエドワード、いばりんぼうのゴードン、雨が嫌いなヘンリーという3台の機関車たちが活躍。トーマスは、1946年出版のシリーズ第2巻「機関車トーマス」で初登場した。日本では1973年に、ポプラ社が「汽車のえほん」シリーズの出版をスタート。現在まで続くロングセラーシリーズとなっている。