30度超えの日が多く、厳しい暑さが続きそうな今年の夏。ウォーカープラスでは、ゾッと震えるようなホラーから、暑さを忘れさせる怪談など、夏の季節に読みたい漫画を特集する。今回は、的野アンジ(@matonotoma)さんの漫画『僕が死ぬだけの百物語』(小学館)内の一篇「ポルターガイスト」を紹介。また、2025年に連載が完結した同作について、作者の的野アンジさんに連載の舞台裏を聞いた。
兄の行動は罰当たり?実家で起こるお盆の怪現象
『僕が死ぬだけの百物語』は、「少年サンデーS(スーパー)」および「サンデーうぇぶり」で連載されたコミックス全10巻のホラーオムニバス漫画。「ポルターガイスト」は、第10巻に収録されたエピソードで、ポルターガイストとは物が勝手に動いたりと人の手を介さずに起きる心霊現象のことだ。
お盆の季節、墓石にビチャビチャと液体をふりかけ、笑みを浮かべる男。彼は数年ぶりに帰郷した一家の長兄だった。突然の帰宅に「なんで、帰ってきたんだよ!」と激昂する弟。兄は数年前に出ていったきり、父の葬式にも参列しなかったからだ。